【3分で解決】香典の書き方完全ガイド|急な訃報でも恥をかかない虎の巻

香典袋画像

写真出典元:BATON

突然の訃報に、驚きと悲しみの中、急いで準備をされていることとお察しいたします。何から手をつければいいのか、マナーは合っているのか、不安な気持ちでいっぱいかもしれません。

ご安心ください。この記事は、そんないざという時に3分で読めて、絶対に恥をかかない香典の準備ができる『虎の巻』です。

私もこれまで葬儀の現場で、多くの方の「どうしたら…」という不安な声に耳を傾けてきました。だからこそ断言できます。本当に大切なポイントは、実はほんの数個だけなのです。

読み終える頃には、あなたの不安は自信に変わり、心穏やかに故人を偲ぶ準備が整います。さあ、一緒に一つずつ確認し、不安を安心に変えていきましょう。


[著者情報]

この記事を書いた人:佐藤 のりこ

佐藤のりこ

元・大手葬儀社 勤務 / 冠婚葬祭マナーアドバイザー

1,000件以上の葬儀に参列者アテンドとして関わった経験から、形式だけでなく「故人とご遺族への心遣い」を伝えるための実践的なマナーを発信。

〈読者の皆様へ〉
「マナーのことで頭がいっぱいになり、故人を偲ぶ気持ちがおろそかになっては本末転倒です。大丈夫、一番大事なポイントだけ、私がしっかりお伝えしますから、安心してくださいね。」


【結論】これだけ守れば絶対OK!香典準備3つの最重要ルール

時間がなく、とにかく「これだけは!」という点を知りたい方のために、結論からお伝えします。以下の3つのルールさえ守れば、まず失礼にあたることはありません。コンビニへ向かう前に、これだけは頭に入れておいてください。

  1. 【表書き】は『御霊前』を選ぶ
    不祝儀袋の表書きにはいくつか種類がありますが、『御霊前(ごれいぜん)』は、多くの宗教・宗派で共通して使える、いわば万能な言葉です。相手の宗派がわからない場合、これを選んでおけば間違いありません。市販の袋には既に印字されているものが多いので、それを探しましょう。

  2. 【筆記具】は『薄墨』の筆ペンを使う
    香典袋に文字を書くための推奨される道具は、薄墨(うすずみ)の筆ペンです。これには「悲しみの涙で墨が薄まってしまいました」という、故人を悼む気持ちを表す意味が込められています。コンビニや文具店で手に入りますので、ぜひ準備しましょう。

  3. 【名前】は水引の下に『フルネーム』で書く
    誰からの香典かご遺族が一目でわかるように、水引(飾り紐)の真下中央に、あなたの氏名をフルネームで書きます。会社名や肩書は、よほど仕事関係が強い場合を除き、基本的には不要です。

【図解】見てマネるだけ!香典袋の書き方ステップ・バイ・ステップ

3つの最重要ルールを理解したら、次はいよいよ実際に書いていきましょう。言葉で読むより、見た方がずっと簡単です。以下の図解の通りにマネして書けば、外袋も中袋も完璧に仕上がります。

金額はいくら?お札の入れ方は?お金にまつわる3つの作法

書き方と並んで悩むのが、お金に関するマナーです。いくら包めばいいのか、どんなお札を用意すればいいのか。ここでは、客観的なデータと専門家の視点から、3つの基本作法をお伝えします。

1. 金額の相場:友人・知人なら5,000円が一般的
香典の相場は故人との関係性によって変わりますが、株式会社鎌倉新書の調査によれば、友人・知人・同僚などの場合は「5,000円」が最も一般的な金額です。この金額が、あなたの弔意を示す上で、社会的に見て適切な判断基準となるでしょう。

2. お札の種類:新札は避けるのがマナー
香典の相場に合わせた現金を包む際、避けるべきとされるのが新札です。これは「不幸を予期して、あらかじめ新しいお札を準備していた」という印象を与えかねないためです。もし手元に新札しかない場合は、一度くっきりと折り目を付けてから包むようにしましょう。それだけで「急いで用意しました」という配慮が伝わります。

3. お札の入れ方:顔を伏せて、向きを揃える
中袋にお札を入れる際は、お札の肖像画(顔)が描かれている面を裏側(下側)にして、袋の入口側にお札の上部がくるように揃えて入れます。これは「悲しみに顔を伏せる」という意味合いが込められています。

📊 比較表
表タイトル: 【関係性別】香典の金額相場一覧

故人との関係性 金額の相場
自分の親 5万円~10万円
兄弟・姉妹 3万円~5万円
祖父母 1万円~3万円
友人・知人・同僚 5,000円~1万円
隣近所の方 3,000円~5,000円

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 金額に迷ったら、「4」や「9」のつく数字は避けるようにしましょう。

なぜなら、これらの数字は「死」や「苦」を連想させるため、ご遺族によっては気にされる方もいらっしゃるからです。こうした細やかな配慮が、あなたの弔意をより深く伝えます。この知見が、あなたの安心の助けになれば幸いです。

【Q&A】よくある質問「薄墨がない!」「連名は?」

最後に、これまで私が現場で本当によく受けてきた質問にお答えします。あなたの「あと少しの不安」も、ここで解消していきましょう。


Q. どうしても薄墨の筆ペンがありません。どうすればいいですか?
A. もし薄墨の筆ペンが手に入らない場合は、黒色のサインペンで代用しても構いません。一番避けたいのは、ボールペンや万年筆で書くことです。文字が細くなりすぎ、弔事には不向きとされています。黒のサインペンであれば、許容範囲とされることが多いです。


Q. 夫婦や、会社の同僚3名で出す場合はどう書きますか?
A.

  • 夫婦の場合: 中央に夫の氏名をフルネームで書き、その左側に苗字を省略して妻の名前だけを書きます。(例:鈴木 一郎 / 花子)
  • 3名までの連名の場合: 右から目上(年長者)の順に、全員のフルネームを並べて書きます。
  • 4名以上の場合: 代表者の氏名を中央に書き、その左側に「外一同(ほか いちどう)」と少し小さめに書き添えます。そして、全員の氏名と住所、包んだ金額を別紙に書いて中袋に同封するのが正式なマナーです。

準備は万全です。自信を持って、故人を偲んでください。

これで、香典の準備は万全です。表書き、名前、金額、そしてお札の入れ方。あなたはもう、恥をかくことなどありません。

一番大切なのは、形式に囚われすぎることなく、故人を悼むあなたの気持ちです。マナーは、その大切な気持ちを、ご遺族に失礼なく伝えるための手段にすぎません。

自信を持って、お通夜に向かってください。そして、どうか先輩との最後のお別れの時間を大切に過ごしてください。


[参考文献リスト]